学生時代のヘルパーのアルバイトを通して、人とのつながりの大事さを知る。今を生きる糧になった経験への感謝。

ヘルパーのアルバイトが私に残してくれたもの
ヘルパーのアルバイトが私に残してくれたもの

ヘルパーのアルバイトが私に残してくれたもの

「時給の高さ」「資格必要なし」という言葉につられて、軽い気持ちでヘルパーのアルバイトについてしまいました。
あえて「ついてしまいました」という言葉を使います。
というのも、実際にやってみて「軽い気持ちでやれる仕事ではない」と思い知ったからです。
私がやっているアルバイトは知的障害者の方の補助。40代の男性です。
同居していらっしゃるその方のお母様が高齢なので、家での様々な補助や、外出時の補助をやっています。
当初はちょっと手を引いたりすればいいぐらいの気持ちだったのですが、意志疎通がうまくいかず、また私のそういった姿勢を見抜かれたのか、まったく関心をもたれないところからのスタートでした。
完全に私の考えが甘かったこと、そしてその方に対して失礼だったと反省しています。


それからというもの、斡旋先の方やお母様にいろいろと相談しながら、まず「友達」になるところから始めました。
ヘルパー初心者の私にしてみれば、「友達」という言葉は「介助(介護とは言わないらしい)」という言葉よりよほど敷居が低いものに感じられました。
助けてあげるというよりは、一緒に楽しむといった感じでしょうか。
うまく言葉は通じませんが、私自身が興味をもつことや、また彼が興味を示すものについていろいろと声をかける日々。最初は私が家を訪れても見向きもしてくれませんでしたが、徐々に笑顔を振り向けてくれるようにもなり、なるほどこの仕事の良さはこういった瞬間にあるのだろうと思いました。
人を相手にする仕事の大変なところでもあり、またおもしろいところでもあります。


2年ほどそのアルバイトを続けましたが、その後大学卒業に伴い一般企業へ就職。福祉とはまったく関係のない職種ですが、今では当時の経験がよい思い出にもなり、また仕事に対する考え方の土台になっていると思います。
けっして軽い気持ちでやるべき仕事ではありませんが、しっかりと向き合えばこれほど人間を成長させてくれる仕事もないと思います。
社会の基本は「人」、ぜひ若い人に積極的に福祉に関わってほしいと思います。

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